―flowin'airというタイトルについて教えてください。
flowin'airは全部が固定せずに流れるイメージです。
例えば、布の空間も固まってなくて流れる感じだし、完成系が無いというのも流れる感じだし、そういうイメージです。
それからもう一つ、あんぱんまん建築というキーワードもあって、アンパンマンは自分をちぎって食べてもらう。この建築はカーテンをちぎってプロダクトを持って帰ってもらうわけだから、アンパンマン建築なんです。(笑)
―コンセプトについて、聞かせてください。
安く簡単に、エコに、ということですかね。
まず現実的に、卒制もあるしそんなに時間があるわけじゃないから、シンプルにまとめようとしたわけです。部材を買って加工しないで作ることと、学祭の後でも材が別のものに変わるっていうこともあったかもしれないですね。また、少ない材料で大きな空間を作ろうとしていたんだけど、、それもコンセプトかもしれない。また、少ないテーマで最大の効果を得ようとしています。
―元の案から大分かわってますよね。それはどのように変化していったのでしょうか?
それは単純に四角い奴は途中でつまんないと思ったわけで。(笑)もっといいこと、いいものを思い付いたら、変えるのはいいことですよね。
ーカーテンはどういう経緯で出てきたのですか?
プロセス的には、最初の案から、正確な場所を教えてほしいという委員会の要求がありました。とりあえず敷地にグリッドをかけて、構造の安全や要求をクリアするためにフレームがでてきました。フレームがでてきて、また次の設計班の打ち合わせでフレームの中に建具を走らせたら面白いんじゃないか、という話が出てきて決定しました。
ーではカーテンでなくてもよかった?
はい、そうですね。けど、カーテンがフレームに対して外側にあるっていうことは非日常的です、またカーテンが開いたり閉じたりすることで空間が変わることが面白いな、と。
ー仮設をやっている上で苦労したことはなんでしょうか?
4年生は卒業制作と並行させるということが、一番な困難でしょう。
ーコンセプトから実施案へ
一番最初から変わったのはパカパカ開くものからフレームのものになって、フレームにカーテンを走らせる変化があり、さらに企画で布をきるという案がでてきました。自分としてはどんどん面白く変化してきていると思っています。まず最初フレームの段階まではカーテンが空間を自由に変化させるっていうコンセプトだったんだけど、企画のお陰で自分たちだけでつくる仮設っていうんじゃなく、ここを訪れるみんながつくる仮設ってなりました。例えば訪れた人が布を切って、そこが開口になったりドアみたいになったりっていう風に、みんなが変化を加えられるようになりました。
ープロセスを共有できるということ?
そうそう、完成しない建築というか。
それから、作業量が増えている分、面白くはなっていると思います。
フレームになって、作りやすくなっていると思うし、みんなで作る上での作業効率も上がっている。
布からここまで話が膨らむとは思っていなくて自分たちでも驚いています。
ー企画について詳しく教えてください。
布には50センチ角とか、1m角とか、1.5m角とかのガイドが描かれた布を切って、自分にあった作品、例えばアクセサリーとかを作ってもらう。そしてそれは持ってかえることができる。その切った後は開口になったり、、、など、そこら辺は藤君がやっています。
今までの仮設は、仮設の空間があって、そこにプログラムを挿入する感じなんだけど、僕らの仮設は、空間と企画がすごくかみ合っています。企画自体も空間を使うし、お互いがうまく利用してるっていうか。あと、建築学生で完結せずに、学祭に来た人が参加できる仮設作りということについても、新しいものができたと思っています。
今までは学棟裏でアクセスしづらい所だったんだけど八号館裏になったことで、人が入ってきやすいアフォーダンスがだせるようにがんばりました。
ーみどころを聞かせてください。
自分たちでも完成型は知らないから、人がきてどんなふうになっていくのか、その日までわからないという所です。
あとは、結構でかいという所。仮設にしてはスケールが大きいし、骨組み自体も華奢だから、そんなにがっつりした建築でもないし、インスターレーションみたいに楽しめると思います。
つまり、仮設にしかできないことをやっているというわけです。
ー最後に、仮設に訪れる人たちに向けて、一言お願いします。
どんどんきてください。布に触っていってほしいです。
切って、自分のプロダクトに完成させる喜びを楽しんでほしいです。
