2012/10/21

3rd year, interview

interview  # 3rd year




―なぜ仮設をすることになったのですか?

それまで1年と4年が伝統的に行なっていた仮設ではあったが、前の学園祭で2年がやっているのを見て、3年でもやれたらいいという事になりました。

―コンセプトなどについてお聞かせください。

NuNoNoNaKaというタイトルですが、普段建築材料としてメインで使われるということはめずらしい布を使ってつくるというところからはじまりました。形態をとどめない布というものを固定することにより、時間が止まっているかのような空間をつくるという新しい空間づくりに挑戦しました。
 
―それはどういった経緯で生まれましたか?

私(江島)の個人的な活動だった雑貨ワークショップでやっていた布を固めるという工作を建築に応用してみたらどうだろうかという話になりました。布を固めるという事は最初から前提のような形であったといえます。

―この形はどのようにしてきまったのですか?

敷地が最初に与えられたじゃないですか。その時は長い敷地と布を固めるということ以外は何も決まっていませんでした。元々は奥まで続く長いトンネル状のようなかたちを想定していたのですが、抜け道とかを考えたりした時に
かたちがフレームに頼りすぎてしまい、意図をうまく伝えにくいかたちになってしまうので、重力によってできたかたちをひっくり返すという今のかたちになりました。






―さきほどモックアップを見ましたが、最終的には布だけで自立するのですか?

骨組みが無いともたないですね...石膏を用いてスタディをした時には自立することができました。
絵画彫塑その時に扱ったこともありチャレンジはしました。しかし石膏は布との相性や、施工が短時間でないと固まってしまう点や、出来上がったものの自重が重くなるという点が難しかったです。
最終的には施工性などを重視して、洗濯のりを使用した施工方法になりました。





―照明などについては考えていますか?

そうですね。洗濯のりを使用したことにより布の質感や透過性を活かすことができるので、活用したいなと考えています。(―透明なカマクラという感じですかね?)そうですね。いい表現ですね!



―苦労したことなどはありますか?

木材などを利用する場合は強度などの想定がある程度出来るのですが、布を利用する場合はそういったことの想定ができないので、実寸台サイズでスタディしてみないといけないというところが一番大変ですね。
そして、日暮里の繊維街に仕入れに行っているのですが、必ず同じ布が手に入るというわけではなく布の伸び率なども違うので、大変です。






―みどころについて聞かせてください。

この一瞬を固定したような空間にいるということで、新しい体験をしてもらいたいと思っています。
実際の大きなドーム以外にも、家具(机や椅子)なども布を使って制作しています。
風でなびいているような布のかたちを固定することにより、マジックのような写真もとれたりします。
実際に体験してみてくださいね。









―仮設を訪れる人たちにひとことをお願いします。
(仮設建築自体は)見えづらいところにあるのですが、それは実はポジティブに捉えていまして、暗いし、奥のほうだし...フリーマーケット自体そんなに集客力があるものではないですが...
この場所を選んできてくれたとかそういうものがある という人たちがこの場所で時間を過ごしてくれればうれしいですね。来る人達にも期待しています。子供がたくさん来てくれるといいですね。


インタビュー構成:藤奏一郎、田坂創一(B4)
写真:中名生知之(B4)