interview # 1st year
―コンセプトを教えてください。
二年生がやっているのをみて、学び始めてまだ日が浅い自分たちでもできるかっていうのが、結構大きなテーマでしたね。僕の中では、できるだけ一年生らしい仮設っていうのができたらいいなと思っています。もの作りの楽しさをみんなで知って、これを機にどんどん建築を好きになろう、そういうきっかけづくりみたいなことを心がけました。
―どのような経緯で始めていったのでしょうか
まず、仮設をやってみたいっていう人が30人くらいいました。それで、30人の中から一つの案にしぼるのは難しいと思ったので、6グループに分かれてコンペをしました。
―プレゼンテーションボードをみながら
場所は最初八号館裏を希望していましたが、建築学棟の裏でやることになりました。タイトルは"Cafe toro"で、灯籠をモチーフにして考えました。当初は5人用の部屋と2人用の部屋をいくつも点在させる予定だったのですが、予算の都合上縮小することになりました。当初は50人以上参加していたんですが、最終的に30人くらいになったこともあって予算が少なくなってしまったんです。結局、お店が一つに、5人用の部屋が2つに、2人用の部屋が3つ点在させることになりました。このお店では飲み物やスープを販売する予定で、夜は内側からライトアップを考えています。それによって、ぼわーっと、敷地全体で美しくなるように目指しています。
―配置計画について
人が通る線を円で考えて、ぐるーっと回れるように、真ん中にベンチ、あとは個室、個室、、という風に考えています。ただ、まだどういう感じになるか置いてみないとわからない部分もあります。
夏休みには一個立ち上げてみましたが、何個もできたときにどうなるかまだわかりません。
-コンセプトから実施へ
予算が足りなくて、最初作る予定だったベンチは全部廃材で作ることになりました。個室の切れ端を繋ぎ合わせてつくろうと全部考え直して、うまく廃材を組み合わせて作れるようにしました。端材でも、作っているうちに同じ長さの端材が何本も出てきたりするのでそれらを組み合わせたり、梁が短くてすむように考えたりして作っています。
―苦労したことは?
障子が結構厄介でした。障子を貼るんですけど、理想からいえばプラスチック製の障子みたいなのを使いたかったんですが、値段が高くてそれだけで散財しちゃうんで、紙の障子を使わざるを得なくなってしまった。それで雨が降ったらどうなるんだろうって心配でした。でも実際は雨が降ったら障子を貼った当初よりもぴーんと張って、むしろ嬉しかったです。雨降って地固まるじゃないですけど。(笑)一ヶ月以上外に置きっぱなしで、台風なんかも来たりしたんですけど、全然破れたりしなかったんです。この建物自体は動いても障子は破れていなかったりして。あれは嬉しい誤算でした。
―みどころを聞かせてください
夜です。夜に来てほしい。
あと、この場所は目立たないので、文化祭の中のがやがやした結構うるさい雰囲気から、少しでも静かな場所へ入ることができるんです。この部屋の中へ入ると、結構音が遮断されて、意外と静かになるんです。それでジェネレーターとかも使わないようにしています。照明も全部電池でまかなおうと計画しています。
それに、一つ一つの部屋も開放的とか閉鎖的とかみんなで議論しました。ここに座った人の気持ちはどうなんだろうとか、目線をあげた時障子だと圧迫感を感じちゃうんじゃないかなとか。コンペの段階から、ベンチにパブリックな要素をもたせて、個室にプライベートな要素をもたせるっていうのは考えていました。しかし、目線のことなんかは体験しないとわからなかったので、適宜、適宜、話し合ったりしながら作っていきました。
―仮設を訪れる人たちに向けて
僕たちは建築を学び始めて6ヶ月とかでこれだけのことができるっていうことです。企画の段階から構造なんかも含めて全部自分たちでやったので。あと、先輩達がやっていたから僕らもっていうこともありました。4学年そろっているってこともあるし、各学年の個性みたいな所も、見比べてほしいです。
インタビュー構成:浅井太一(B4)
写真:中名生知之(B4)、田坂創一(B4)

